フリーズドライ食品製造:高温多湿の梅雨対策は?

湿度にとにかく弱いのは、食品中の糖含量やクエン酸。レモンの輪切りをフリーズドライすると、乾燥品はクエン酸の結晶が析出して、サクサクレモンができます。これを室内で放置すると、べとべとになっていきます。といっても、純粋なクエン酸は大気中の水分で溶けたりしません(潮解しない)。ということは、レモンの場合、フリーズドライ乾燥後に大気中の水分でベタつくのはクエン酸単独での現象ではなく、その他の糖分などにより潮解を起こしていると考えられます。みかんではこれほど吸湿性は高くない感触です。梅雨の時期、完成品をパッキングするまで、湿度との戦いになります。もたもたしていたら、柔らかいヌガーのような製品になってしまいます。

 このように吸湿性が高い食品は、本当に梅雨の時期は一苦労です。もちろん、包装用のビニール袋には乾燥剤を入れますが、シリカゲルでは弱い場合があります。このような時は、味付けのりなど、とても吸湿性が高い食品に入れる乾燥剤は、酸化カルシウムです。これはとても強力で、少しくらい湿気ったものからでも水分をとってくれます。このように吸湿性が高い食品の場合にはシリカゲルより、酸化カルシウム乾燥剤がおすすめです。

 あと、注意点としては、フリーズドライの最終温度を室温より10℃くらい高くしておくこと。こうすることにより、吸湿を遅らせることができます。もし、乾燥したものは室温より温度が低くなったら一発でアウト。待機中の水分は気温より低いところで凝集しようとします。

 フリーズドライ乾燥品は、暖かいうちに袋詰めしてしまうことが望まれます。それが無理なら、シリカゲルか酸化カルシウムをいれたデシケーターという容器の中に保管し、袋詰めする時は商品を少し温めておくと良いでしょう。

 以上、ご参考まで。

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